体調激悪くん
検査結果が出るまでの1週間は地獄のような体調でした。
今思うと、一番悪い底の時期でした。
吐き気が強く、食事も喉を通らない。
胃の動きが止まっているような状態で、無理に何か食べるとすぐ気持ち悪くなっていました。
全く何も食べたくないので、体調不良で、さすがに仕事に支障が出てきまして、検査の3日後に、点滴治療をしてもらいました。
このときは、「タケプロン」を出してもらいました。
「ウィダーインゼリー」だけで2日ほど過ごしていたのですが、
ゼリーも1本飲むのがやっとの状況。
先生から温かいものを食べると、また違うよということで、
まったく食欲はなかったのですが、お粥を食べることにしました。
すると、意外にも、胃が動きだし、食欲が出てきて、
簡単にお粥を食べることができたのです。
普通の食事は取れないと思っていましたが、
昔からしているように、病気のときに「お粥」を食べるというのは全くもって正しいのだと身をもって思い知らされました。
お粥を食べるようになってからは、胃の働きもよくなり、
少しずつ食事量も増え、元気を取り戻していました。
結果発表ー♪
1週間が経ち、癌が見つかったよーという連絡もなく、ほっとしながら結果を聞きにいきました。
正式に「十二指腸潰瘍」の診断と、「ピロリ菌」に感染していることが分かりました。なんとなく感染しているだろうなーとは思っていました。また、遺伝的に黄疸の気があることも説明してもらいました。そういえば、親父も顔が黄色い。(本来、黄疸が出ることはよくないが、遺伝的に出やすいのならそんなに心配ないとか)
「ピロリ菌」は、昔の人はほぼ全員持っていたようですが、現在の衛生環境では、3割くらいの人しか感染していないようです。虫歯菌と同じで、口からうつるみたいなので、親のどちらかが感染者なのでしょう。
感染しているからと言って、胃炎などの症状が出るのは、限られているようです。ただ、「ピロリ菌」は「胃がんリスク」が高いので、除菌することで大きく胃がんになる可能性が減るそうです。
この機に、除菌できることを前向きに捉え、治療を開始します。
私のときは、「ランサップ」を一週間服用しました。
この薬の副作用は、口が苦くなり、味覚がおかしくなることです。
食事をしていても、まずいまずい。
ただ、1週間だけの辛抱なので、なんとか飲みきることができました。
次は、呼吸を袋に吹き込んで、「ピロリ菌」が除菌されているかの検査をしました。結果は、無事除菌成功でした!
基本的には、もう「ピロリ菌」には感染しないそうですが、
途上国の汚い水などを飲めば、また感染する可能性がありますと言われました。
私は苦労することなく除菌できましたが、年々除菌の成功率が下がってきているようです。「ランサップ」で失敗すれば、他の薬を試すようです。
PPI薬大活躍
「プロトンポンプ阻害薬」という(以下PPIと略)、「ガスター」よりも協力に胃酸の分泌を抑える薬があります。「タケプロン」とか、「パリエット」とか4種類くらいあり、いずれも服用したことがありますが、実感として大きな差はなかったと思います。
この強力な薬を、「十二指腸潰瘍」の治療に用います。
まずは6週間服用します。
薬には、服用期間というものがありますが、この薬は強力なため、厳格に期間が定まっています。この期間でも、まだ駄目なときは、さらに何週間という決まりがあり、そこまでとなっています。
そこまでとはどういうことか。
医療機関が保険請求できないということです。
ですので、期間が終わると服用してもらえませんのでご注意を。
私は、胃痛・不調の原因が分かり、除菌にも成功したことで、かなり気分的に前向きになりました。薬も効いているようで、服用して1週間も経つとかなり良くなってきているのが実感できました。
今まで雨の中にいたのに、晴れてきた気分でした。
順調に治療がすすみ、治療終了期間が来たときに、
十二指腸潰瘍が治っているか、胃カメラ検査することになったのです。
2回目の胃カメラ検査
体調が良くなっていることに加え、前回のときに胃カメラのしんどさの限度を知ったので、あれ以上のことはないなと、むしろ気持ちに余裕が出てきました。
鼻歌を歌うように陽気な気分で検査を迎えます。
前回とえらい違いです。
検査前の棒のつっこみや得体の知れない液体を飲んでもえづくことはありません。
検査の先生は、新人の先生でした。
先生は丁寧に検査をしてくれました。
声かけもやさしく、すばらしい先生です。
カメラを入れるときに、食道のところだけえづきましたが、
それの1回限りでした。すごい。
さすがに胃に空気を入れて、パンパンにしたときの息苦しさだけは慣れず、辛かったです。
時間は20分ほど行い、新人の先生のためか、
慎重に胃壁をチェックしていました。
自分がリラックスしていると、カメラもそれほど辛くない。
緊張したり、怖がっていたりすると辛い。
カメラを受けた教訓です。
潰瘍も治り、他に病変もないことで検査は終了しました。
「十二指腸潰瘍」が完治し、「ピロリ菌」も除菌できたことで、これから普通にしていけば、潰瘍にもならないよと言われました。
薬もPPIから「ガスター」へ格下げです。
少しずつ薬を弱めていって、0にする予定らしいです。
新たなステージへ
治療が終了し、「ガスター」を服用しながら1ヶ月くらいはそれなりの体調でした。
しかし、2ヶ月目になっても、復調とはいかず、
なんともかんとも良くなりません。
胃痛は、薬を飲んでいるのでほとんどないのですが、
食べ物が胃に滞留している感じがするのです。
消化されていないのか、胃から十二指腸・小腸へと移動しないのかわかりませんが、ずっと残っている感じがあって、気持ちが悪いのです。
この訴えを先生に相談すると、「ガスモチン」とかいう薬を出してくれました。
まぁこれが効かない。というか気休め?
やる気あんの?って思っちゃうくらい!
全然効かないことを伝えると、「ナウゼリン」という薬に変えてもらい、少しましになりました。
さらに、症状が変化し、横になると気持ち悪さが増すようになります。
やっと胃痛から開放されたと思ったら
次の病気が待ち構えていたのです...